堺雅人が切り拓く日本エンターテインメントの極北:変幻自在の「怪優」が目指す表現の地平

堺雅人が切り拓く日本エンターテインメントの極北:変幻自在の「怪優」が目指す表現の地平にまつわる役立つ知識を詳しく紐解きます。

堺の演技哲学を解き明かす上で欠かせないのが、役に対する無私とも言えるスタンスだ。多くの俳優が己の個性や魅力を前面に押し出すのに対し、彼は自分という器を一度空にし、そこに役柄の思考回路や立ち振る舞いを注ぎ込むようなアプローチをとる。

大河ドラマ『真田丸』で演じた真田信繁(幸村)では、乱世を生き抜く武将の悲哀と知略を静かに熱演し、時代劇の歴史に新たなページを刻んだ。一方で、日常の市井の人々を演じる際には、驚くほど気配を消し、街の風景に溶け込む。狂人と凡人、英雄と悪漢。その振れ幅の大きさは、彼が自身のパブリックイメージに捉われず、常に自己破壊と再構築(スクラップ&ビルド)を繰り返している証左である。

佐藤 大輔

佐藤 大輔

シニアコンテンツプロデューサー

最新のテクノロジーと生活デザインの融合をテーマに、国内外の最新トピックを発信しています。

Share this article
Twitter Facebook Pinterest