「リアルヤンデレ」釈放から数年、高岡由佳が体現する「犯罪のエンタメ化」とネット社会の歪み

「リアルヤンデレ」釈放から数年、高岡由佳が体現する「犯罪のエンタメ化」とネット社会の歪みの要点を丁寧に掘り下げてご紹介します。

この事件をさらに奇妙なものにしたのは、被害者である男性のその後の対応だ。九死に一生を得た彼は、退院後に「不死鳥」を名乗り、ホストとしての活動を再開。自らの被刺体験をネタにし、SNSで発信することで知名度を上げた。加害者と被害者の双方が、凄惨な事件をビジネスのツールとして利用し合うという、前代未聞の構図が完成したのである。

一見すると、両者ともに「過去を乗り越えた」かのように見えるかもしれない。しかし、その裏にある精神的な歪みや、事件が社会に与えた悪影響は計り知れない。暴力がエンターテインメントとして消化され、当事者たちがそれを肯定するかのような態度を取ることで、模倣犯や同様のストーカー犯罪を助長する懸念は常に燻り続けている。

加藤 愛美

加藤 愛美

エンタメ専門ジャーナリスト

マーケティングと消費者心理のトレンドを分析し、現代のヒット商品の背景を読み解きます。

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