伝説の継承か、それとも神話の終焉か――2026年箱根駅伝を経て問い直す「山の神」の系譜と新時代の壁
伝説の継承か、それとも神話の終焉か――2026年箱根駅伝を経て問い直す「山の神」の系譜と新時代の壁の要点を詳しく解説してご紹介します。
すべてはここから始まった。順天堂大学の今井正人が見せた走りは、それまでの「5区=耐え忍ぶ区間」という常識を根底から覆した。2005年の第81回大会、今井は驚異的なペースで坂を駆け上がり、11人抜きを達成。当時の区間記録を大きく塗り替えた。
今井の走りの特徴は、力強いピッチと、急勾配を感じさせないスムーズな体重移動にあった。彼が山を登る姿を見て、メディアは初めて「山の神」という称号を与えた。それは単なる比喩ではなく、平地での遅れを一瞬で帳消しにする圧倒的なゲームチェンジャーに対する、最大の敬意だったと言える。