年収850万の手取りはいくら?850万の壁と生活レベルの現実
年収850万の手取りはいくら?850万の壁と生活レベルの現実に関する知りたいポイントを徹底的にまとめました。要点を確実におさえることができます。
SNSや知恵袋、大手掲示板などの投稿を観察すると、「年収850万円になったが全く贅沢できない」「むしろ生活が苦しくなった」という書き込みが後を絶ちません。当編集部が実施したヒアリング調査や現場取材の証言から、そのリアルな生態系が見えてきます。
都内のITメガベンチャーで働く40代男性(既婚・子1人)は、次のように胸中を吐露します。
「30代前半で年収600万円だった頃と比べると、額面は250万円も増えました。しかし、昇給に伴って少し良い賃貸に引っ越し、子どもを習い事に通わせ、妻とたまの外食をランクアップさせただけで、口座の残高は全く増えなくなりました。税金と社会保険料で毎月15万円以上引かれ、ボーナスが入っても半分は住宅ローンのボーナス払いで消えていく。『年収850万』という言葉の響きほど、生活に余白はありません」
ネット上の言説では「年収850万円は富裕層の入り口」と語られる一方で、当事者が貧困感を訴える現象。このギャップを生み出している最大の元凶は、社会心理学でも指摘される「ライフスタイル・インフレ(生活水準の不可逆性)」です。
収入が上がるにつれて、「これくらいの年収なら、タワーマンションや築浅マンションに住むのが相応しい」「乗る車も国産大衆車から輸入車や高級SUVに乗り換えるべきだ」「子どもの教育環境にも惜しみなく投資しなければならない」という無意識の見栄や同調圧力が働きます。年収の伸び率(約1.4倍)を上回るスピードで固定費を膨らませてしまうことで、可処分所得が枯渇し、精神的な余裕を失うというパラドックスが発生しています。