猛烈な腹痛で出ない時の原因と対処法|救急搬送の基準と即効ワザ
猛烈な腹痛で出ない時の原因と対処法|救急搬送の基準と即効ワザに関する最新の話題を詳しく解説いたします。
危険な救急兆候(嘔吐、発熱、血便、排ガスの停止)がなく、あくまで硬便の引っ掛かりや軽度の腸痙攣による痛みであると確認できた場合、今その場で行うべきお腹が痛いのに出ない対処法があります。
第一に正すべきは「排便姿勢」です。洋式トイレで背筋を伸ばして直立座りをしていると、直腸と肛門の角度(肛門直腸角)が鋭角に折れ曲がったままになり、便の通過経路が狭まります。これを解消するのが「考える人のポーズ(前傾姿勢)」です。
・便座に深く腰掛け、上半身を前に約35度傾ける
・足元に高さ15〜20cm程度の踏み台(なければ風呂の椅子やトイレットペーパーのストック)を置き、両足を乗せて膝を腰より高く持ち上げる
・かかとを少し浮かせ、腹圧が自然と直腸に集中する体勢を作る
この姿勢をとるだけで、直腸を締め付けていた恥骨直腸筋が緩み、直腸から肛門までのラインがまっすぐ一直線に整います。強くいきむ必要はなく、息を細く長く吐きながら自然な腹圧をかけるのがコツです。
次に、外部からの物理的アプローチとして即効で便を出すマッサージを実践します。腸の解剖学的走行に沿って刺激を与える「のの字マッサージ」です。
仰向けに寝るか、衣服を緩めた状態でリラックスし、おへそを中心にして時計回りに「の」の字を描くように手のひらでゆっくり圧をかけます。右下腹部(盲腸付近)から右上へ、みぞおちの下を通って左上へ、そして便が最も詰まりやすい左下腹部(S状結腸)へと、心地よい強さで10〜15周ほど滑らせます。特に左下腹部に硬いしこりのような手応えがある場合は、両手の指先で優しく円を描くように揉みほぐすと、滞留した便塊の移動が促されます。
さらに、東洋医学的に大腸機能や自律神経を整える便秘にすぐ効くツボの刺激も有効です。
・天枢(てんすう):おへそから指幅2本分(約3cm)外側にあるツボ。大腸の蠕動運動を正常化し、腹部膨満感を和らげる特効穴です。人差し指と中指で息を吐きながら3〜5秒押し、ゆっくり離す動作を5回繰り返します。
・大巨(だいこ):天枢から指幅3本分下にあるツボ。慢性的な滞留便やガス腹の排出を促進します。
・合谷(ごうこく):手の甲側、親指と人差し指の骨が交差するくぼみ。自律神経の乱れを整え、腸の過剰な痙攣や腹痛を沈静化させる万能のツボです。
便が出ない焦りからトイレに30分以上籠もって強くいきみ続ける行為は、直腸脱や血栓性外痔核(激痛を伴ういぼ痔)を引き起こすほか、急激な血圧上昇による脳血管障害を誘発します。3〜5分いきんでも出ない場合は一度トイレを出て、白湯を飲んだり腰やお腹を蒸しタオルで温めたりして副交感神経を優位に切り替えてください。