桜大仏の絶景と眼病平癒の祈り!奈良・壺阪寺が放つ熱気の全貌
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この寺の正式な名称は南法華寺という。創建は奈良時代初期の大宝3年(703年)。元興寺の高僧であった弁基上人が、この山中で修行中に愛用の水晶の壺を坂の上の庵に納め、観音像を刻んで祀ったことが始まりと伝わる。
平安の世にはすでに霊場としての名声を確立していた。かの清少納言も随筆『枕草子』の「寺は」の段において、「寺は壺坂。笠置。法輪……」と筆頭に名を挙げている。千年の時を隔ててもなお、都人を魅了した山の霊気と雅やかな風情は失われていない。真言宗の法灯を継承し、山岳寺院特有の厳格な修行の場であり続けながら、市井の人々の祈りを受け止め続けてきた懐の深さがここにある。