Snsで話題のムキムキ猫はなぜ誕生?遺伝子変異と病気の真相を追う
Snsで話題のムキムキ猫はなぜ誕生?遺伝子変異と病気の真相を追うとはどんな影響があるのか? 背景や要点を簡潔に解説します。
Q1:一般的な飼い猫でも、キャットタワーでの上下運動を増やせばムキムキになりますか?
A1:適度な運動によって体脂肪が落ち、引き締まった体型になることは十分にありますが、SNSの画像のように筋繊維が異常隆起するようなボディビルダー体型になることはありません。猫の骨格筋発達には遺伝的要因とホルモン分泌が厳密に関わっており、通常の生活範囲内の運動で過剰な筋肥大が生じる生理学的構造にはなっていないためです。
Q2:マイオスタチン欠損の猫は日本国内でも発見されていますか?
A2:極めて稀な突然変異であるため、国内の臨床現場で公式に学術報告されたケースは片手で数えるほどしかありません。SNSで見かける「ムキムキな猫」の99%以上は、被毛が密集していない部位の陰影、毛を刈り取ったトリミング後の姿、あるいは一瞬のアクションを捉えたアングルマジックによるものです。
Q3:先端巨大症で筋肉や骨が大きくなった猫は、治療で元の体型に戻りますか?
A3:先端巨大症による骨格の肥厚や軟部組織の肥大は、一度進行してしまうと完全にもとのサイズへ戻すことは困難です。しかし、下垂体腫瘍に対する定位放射線治療やソマトスタチン誘導体などの薬物治療によって成長ホルモンの数値を正常化させれば、病変の進行を食い止め、併発する糖尿病を寛解させることが可能です。何よりも早期発見が鍵となります。
Q4:スフィンクス猫の体が硬く引き締まって見えるのは寒さのせいですか?
A4:寒冷環境下で体温を維持するために筋肉を小刻みに震わせる「シバリング」を起こすことはありますが、それによって筋肉が硬直してマッチョに見えるわけではありません。スフィンクスが筋肉質に見えるのは、純粋に被毛というフィルターがないため、本来すべての猫が持っている皮下筋の隆起が直接視界に入るためです。寒がりな猫種ですので、筋肉質に見えても室温管理は徹底する必要があります。