なぜ麦わら手皿が再注目?瀬戸・美濃の歴史から選ぶ一生モノ名品

なぜ麦わら手皿が再注目?瀬戸・美濃の歴史から選ぶ一生モノ名品について専門的な視点から解説いたします。詳細な分析をお届けします。

麦わら手(麦藁手)とは、器の表面に赤・青(呉須)・茶(鉄絵)などの顔料を用いて、細い縦縞や放射状のストライプを一本一本手作業で描き分けた文様を指します。収穫後の麦わらを束ねた姿や麦の穂に似ていることからその名が定着しました。

現在、Instagramやライフスタイル誌を中心に「#麦わら手」「#うつわのある暮らし」の投稿が右肩上がりに増加しています。その人気を牽引しているのは、単なるレトロブームにとどまらない圧倒的な実用性とデザインの普遍性です。

放射状に広がる線は、料理を中央に盛り付けた際に自然なアイキャッチ(視線誘導)を生み出し、唐揚げや煮物といった普段の茶色いおかずから、色鮮やかなサラダ、パスタまで見違えるほど華やかに引き立てます。20世紀前半に民藝運動を提唱した柳宗悦は、無名の職人が生み出す実用陶器の中に宿る健全な美を「用の美」と呼びましたが、麦わら手皿はその思想を具現化した代表格と言えます。

林 結菜

林 結菜

ライフスタイル編集者

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。

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