50M走の世界記録は5秒56!ボルト幻の5秒47と日本記録の真相

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日本における50メートル走の公式記録を見渡すと、日本スプリント界のパイオニアである朝原宣治氏の功績に行き当たります。現在も破られていない50メートル走日本記録保持者の数字は、朝原氏が2002年2月24日、フランスのリエヴァンで開催された国際室内陸上競技大会でマークした5秒75です。

朝原氏は、五輪4大会に出場し、2008年北京オリンピック男子4×100mリレーで歴史的な銀メダル(のちにジャマイカ失格繰り上げ)を獲得した英雄です。卓越したスタート技術と力強い中間疾走で知られ、海外トッププロが集まるヨーロッパの室内グランプリシリーズへ単身殴り込みをかけていました。リエヴァンのレースは、当時の世界室内ランカーたちと激突した最高峰の舞台であり、そこでマークした5秒75というタイムは、実に四半世紀近くにわたり日本記録のデジタル証明書として燦然と輝き続けています。

現代の日本スプリント界には、サニブラウン・アブデル・ハキーム選手、桐生祥秀選手、山縣亮太選手、多田修平選手といった9秒台スプリンターが次々と登場し、スタートの爆発力は大幅に進化しました。多田修平選手のように室内60メートル走で世界決勝に進出するスターターも現れています。しかし、現在の競技トラックにおいて室内50メートル走という種目自体の開催機会が激減したことも重なり、朝原氏の樹立した5秒75というマイルストーンを塗り替える公認レースは未だ生まれていません。

佐々木 一輝

佐々木 一輝

ビジネス戦略アナリスト

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。

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