胃がん生存率はどこまで向上?ステージ別の真実と完治を目指す最新治療
胃がん生存率はどこまで向上?ステージ別の真実と完治を目指す最新治療とはどんな影響があるのか? 背景や要点を簡潔に解説します。
早期に発見された胃がんに対しては、開腹や腹腔鏡を用いずに胃の内側から病変のみを削り取る「内視鏡治療(ESD:内視鏡的粘膜下層剥離術など)」が標準的な選択肢となっています。胃の機能をそのまま残せるため、術後のダンピング症候群や体重減少などの後遺症を極めて低く抑えられます。
日本胃癌学会のガイドラインによって定められた胃がん内視鏡切除適応基準は、リンパ節転移の可能性が極めて低い病変に対して適用されます。
- 絶対適応:潰瘍所見のない、深達度が粘膜内にとどまる分化型腺がん(大きさの制限なし)
- 適応拡大:潰瘍所見を伴う粘膜内がん(3cm以下)、あるいは未分化型の粘膜内がん(2cm以下で潰瘍なし)
- 相対適応:全身状態の理由等で標準的な外科手術が困難な症例における個別判断
切除した病理組織の検査で断端陰性(がんの取り残しがない)かつ脈管侵襲がないことが確認されれば、外科手術と同等の完治率が得られるため、QOL(生活の質)の維持において大きな恩恵をもたらしています。