山口組を変えた男・宅見勝の真実|莫大な資産と射殺事件の深層
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絶対的な権力を誇った宅見勝ですが、その強大すぎる力と「金権路線」は、武闘派幹部たちとの間に修復不可能な溝を生み出していきました。その筆頭が、同じく五代目山口組で若頭補佐を務めていた中野会会長・中野太郎でした。
対立が決定的となったのは、1996年に京都の料亭で起きた中野太郎銃撃事件です。対立組織から命を狙われた中野会側に対し、警察の取り締まり強化を恐れた宅見若頭は抗争の即時手打ちを指示。自らの命を狙われながら報復を封じられた中野太郎は、この裁定を「不当な裏切り」と受け止め、両者の関係は決定的な破局を迎えました。さらに、組長である渡辺芳則と宅見若頭の主導権争いも複雑に絡み合い、山口組内部は抜き差しならぬ一触即発の緊張状態へと突入していったのです。