消えた「心のノート」の真相!思想教育批判と道徳教科化の全貌

消えた「心のノート」の真相!思想教育批判と道徳教科化の全貌にまつわる役立つ知識を詳しく紐解きます。

「心のノート」の廃止と「私たちの道徳」への改訂を経たのち、日本の道徳教育は戦後最大の地殻変動を迎える。それが「道徳の教科化(特別の教科 道徳)」である。

契機となったのは、2011年に発生した大津市中学生いじめ自殺事件など、学校現場で後を絶たない深刻ないじめ問題だった。従来の「道徳の時間」は副読本を使った形式的な授業になりがちで、教員によって指導の熱量に大きな差があった。政府の教育再生実行会議は、「道徳を正式な教科に格上げし、指導と評価の実効性を高めるべきだ」と強く提言した。

この流れを受け、以下のスケジュールで段階的に「特別の教科 道徳」が全面実施された。

  • 2018年度(平成30年度):全国の小学校で教科化がスタート
  • 2019年度(平成31年度):全国の中学校で教科化がスタート

教科化に伴い、文部科学省作成の配布物や単なる副読本ではなく、民間の教科書会社が作成し文科省の検定を通過した「検定教科書」を使用することが義務付けられた。児童生徒の内面を数値で測るのではなく、記述式で成長の様子を評価する仕組みが整えられ、かつての「心のノート」が担っていた役割は民間の公式教科書へと完全に引き継がれた。

林 結菜

林 結菜

ライフスタイル編集者

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。

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