杜の都を見守るシンボルの「今」と「未来」:仙台城跡の伊達政宗公騎馬像が辿った試練と新たな輝き【2026年最新現地取材】
杜の都を見守るシンボルの「今」と「未来」:仙台城跡の伊達政宗公騎馬像が辿った試練と新たな輝き【2026年最新現地取材】に関する最新のニュースを速報でお届けします。最新情報を求める方は必見です。
詳細を見る
この名作を手がけたのは、宮城県柴田郡出身の彫刻家、小室達(こむろ とおる)だ。1935年(昭和10年)、政宗公300年忌事業の一環として制作された初代像は、第二次世界大戦中の金属回収令によって供出され、失われるという苦難の歴史を辿った。
現在の像は1953年に再建されたものだが、小室がこだわったのは「歴史的リアル」と「武将としての威厳」の融合だった。注目すべきは、右目の表現だ。政宗は幼少期の天然痘で右目を失明していたが、遺言では「自らの肖像画や像には両目を入れるように」と言い残していたとされる。小室達はこの遺言を汲みつつも、わずかに右目を切れ長に伏せるような絶妙な立体感を持たせ、独眼竜と呼ばれた男の秘めたる葛藤と矜持を青銅の上に表現してみせた。