Non-Hdlコレステロールが低い原因は?潜む病気のリスクと改善策
Non-Hdlコレステロールが低い原因は?潜む病気のリスクと改善策の重要なポイントについて、分かりやすい解説を基に徹底解説します。
「コレステロール=悪者」という強固な固定観念が、多くの受診者の危機感を麻痺させています。健康診断脂質判定において、Non-HDLコレステロールは「総コレステロール(TC)からHDLコレステロール(善玉)を差し引いた値」として算出されます。つまり、動脈硬化を引き起こすLDL(悪玉)コレステロール、中性脂肪を多く含むVLDL、さらに動脈硬化惹起性が高いレムナント様リポ蛋白など、「すべての動脈硬化促進性リポ蛋白の総量」を指しています。
この数値が高い場合に心筋梗塞や脳梗塞の引き金となるのは周知の事実ですが、問題は「低すぎる場合」です。コレステロールが血中に足りなくなると、まず全身の細胞膜の柔軟性と強度が著しく低下します。血管壁の細胞がもろくなることで、血管が破れやすくなり、脳内出血(ラクナ梗塞や脳出血)の発症リスクが跳ね上がることが疫学調査でも指摘されています。
さらに、免疫細胞の受容体機能が低下して細菌・ウイルス感染症にかかりやすくなるほか、セロトニン受容体の機能不全による抑うつ傾向、副腎皮質ホルモン分泌低下に伴う慢性疲労など、全身のパフォーマンスを根底から狂わせる悪影響が連鎖します。「低ければ安心」という思い込みこそが、最も警戒すべき落とし穴です。