藤原道長を蝕んだ糖尿病の真相!古記録が明かす失明と壮絶な最期
藤原道長を蝕んだ糖尿病の真相!古記録が明かす失明と壮絶な最期の全体像を丁寧に掘り下げてご紹介します。
インスリンや血糖降下薬が存在しない平安時代、高血糖状態が長期間放置された結果、道長の身体は深刻な合併症に蝕まれていきました。その最たる例が糖尿病網膜症による視力の急激な低下です。
寛仁元年(1017年)、52歳を迎えた頃の記録には、道長の視力が著しく悪化し「わずか一尺(約30cm)先にある人の顔すら判別できなくなった」という衝撃的な記述が残されています。儀式や政務において相手の顔が見えず、側近の助けがなければ歩行や着座すら困難な状態に陥っていました。
この視力低下と実質的な失明状態は、道長に深刻な精神的打撃を与えました。文字の読み書きもままならなくなり、政治の第一線から身を引いて出家を決意(寛仁3年/1019年)した大きな契機も、この視覚障害と体力の限界にあったとされています。