丸山真男『日本の思想』徹底解剖!タコツボ化する日本の深層病理とは

話題沸騰中の 丸山真男『日本の思想』徹底解剖!タコツボ化する日本の深層病理とはについて、詳しいまとめをご紹介しています。

本書のなかでも特に知名度が高く、現代の企業文化や学術界にも直結するのが「タコツボ型文化」と「ササラ型文化」の対比モデルです。

丸山は西洋の学問や文化構造を「ササラ型」に例えました。ササラ(竹を細かく裂いて束ねた洗浄用具)のように、根元では一つの共通した教養や世界観(キリスト教的伝統や普遍的理性)で結束しており、先端部分で専門分化しています。そのため、異なる分野の研究者や市民同士でも、根元にある共通言語を介して横断的な対話や論争が成り立ちます。

対する日本は、それぞれの専門分野が独自の壺の中に閉じこもる「タコツボ型文化」だと診断しました。各専門分野が横のつながりを持たず、隣のタコツボで何が起きているかに関心を払いません。壺の内側では極めて専門的で高度な技術・知識が培われるものの、一歩外に出れば共通の土台がないため、社会全体を俯瞰する対話が成立しないのです。

このタコツボ化現象は、まさに現代の縦割り行政、企業の部署間セクショナリズム、さらにはSNS上のエコーチェンバー(閉鎖的空間での意見の先鋭化)の原型そのものと言えます。自分たちのコミュニティ内部の論理にだけ過剰に適応し、外部との対話を拒絶する構造は、21世紀の組織運営においても最大の病巣であり続けています。

森 瞳

森 瞳

ヘルス&ウェルネスアドバイザー

暮らしを豊かにする便利アイテムや時短アイデアを中心に、実用的な情報をお届けします。

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