日本三景とは?選ばれた理由と歴史・現地取材で見えた2026年の真価
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日本三景の概念を理解する上で外せないのが、江戸幕府に仕えた儒学者・林春斎(はやししゅんさい)の存在です。彼は寛永20年(1643年)、26歳の若さで全国の地理や歴史をまとめた『日本国事跡考』を著しました。その巻頭において、卓越した3つの景勝地として挙げられたのが、現在の日本三景の直接的な起源となっています。
同書には「丹後天橋立、陸奥松島、安芸厳島、三処を奇観と為す」という旨が記録されており、これが後世の旅人や文人墨客の間で共有され、日本を代表する美の規範として定着していきました。なお、日本三景観光連絡協議会は、林春斎が元和4年(1618年)7月21日に生まれたことにちなみ、7月21日を「日本三景の日」に制定しています。
三景の地理的・行政的な位置関係を整理すると、以下の通りです。
- 松島(宮城県):松島湾内外に散らばる大小260余りの島々からなる多島海景観。国宝・瑞巌寺や円通院などの歴史建築が点在する。
- 天橋立(京都府):日本海側の宮津湾と内海の阿蘇海を隔てる、全長約3.6kmに及ぶ白砂青松の砂州。股のぞきで龍が天に昇る姿に見立てられる。
- 宮島(広島県):瀬戸内海に浮かび、島全体が御神体として崇められてきた聖地。海上にそびえる大鳥居と寝殿造りの厳島神社(世界文化遺産)が中核をなす。