国宝九体阿弥陀と吉祥天女の絶景!京都当尾・浄瑠璃寺の見どころ全解説
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浄瑠璃寺の象徴ともいえるのが、横に細長い国宝・本堂(阿弥陀堂)に横一列に並ぶ国宝「木造阿弥陀如来坐像」9躯です。『観無量寿経』に説かれる「九品往生(くほんおうじょう)」(人が極楽往生する際の9つの段階)の思想に基づき、平安時代には京都を中心に三十数か所の九体阿弥陀堂が建てられましたが、建物と9躯の仏像が完全に揃って現存しているのは日本全国でここ浄瑠璃寺しかありません。
堂内中央に座す中尊は像高約2.24メートルとひときわ大きく、その左右に約1.4メートルの仏像が4躯ずつ整然と並びます。近年行われた大規模な保存修復事業を経て、平安後期の定朝様(じょうちょうよう)を受け継ぐ優美で穏やかな表情、柔らかな衣のひだが往時の風格を鮮やかによみがえらせました。
薄暗い堂内に差し込む自然光のなか、9体の阿弥陀仏が放つ静謐な存在感に対峙する時間は、まさに時空を超えて平安人の祈りの世界へと引き込まれるような体験です。