ほうれん草の茹で時間は数十秒が命運!栄養と色味を保つプロの黄金律
ほうれん草の茹で時間は数十秒が命運!栄養と色味を保つプロの黄金律にまつわる役立つ知識を詳しく紐解きます。
ほうれん草を食べる際に感じる舌のしびれや独特のえぐみは、植物中に含まれる「シュウ酸」という成分によるものです。シュウ酸はカルシウムの吸収を阻害したり、結石の原因にもなり得る成分であるため、正しいほうれん草のシュウ酸の取り方を理解しておくことが欠かせません。
シュウ酸は水溶性のため、沸騰した熱湯で茹でることで組織の外へ効率よく溶け出します。このとき、お湯の量が少なすぎると溶け出したシュウ酸がお湯の中に充満し、再び野菜に戻ってしまうため、大きな鍋にたっぷりのお湯(ほうれん草1束に対して約1.5〜2リットル)を沸かすことが効果的なアク抜き方法の第一歩です。
茹で上がった直後に素早く冷水にさらす理由は、余熱による加熱の進行をピタリと止める「色止め」効果と、表面に残ったシュウ酸を素早く洗い流すためです。冷やすことで葉緑素(クロロフィル)の熱分解を防ぎ、食卓に映える鮮やかなグリーンをキープできます。ただし、冷水の中に長時間浸けっぱなしにしてしまうと、今度は残されたビタミン類がどんどん水中に逃げてしまうため、粗熱が取れたら1〜2分以内に引き上げるのが鉄則です。
お湯に塩を加えることについても科学的な意味があります。お湯に対して1%程度の塩(水1リットルに対して小さじ2弱)を加えることで、水の沸点をわずかに上げるとともに、クロロフィルの退色を抑え、下味をほんのり馴染ませる効果が期待できます。