コキア(Cokia)の真実:緑の愛らしさから赤の絶景、食文化までを巡る追跡取材
コキア(Cokia)の真実:緑の愛らしさから赤の絶景、食文化までを巡る追跡取材にまつわる最新トピックを詳しく紐解きます。
コキアの有用性は箒にとどまらない。その成熟した小さな実は、日本の伝統食文化において稀有な位置を占めている。秋田県大館市を中心に生産されている「とんぶり」は、コキアの実を特殊な工程で加工した食品だ。
収穫されたコキアの実を乾燥させた後、大鍋で煮沸し、水に晒しながら手で丁寧に外皮を揉み落とす。残ったエメラルドグリーンの内核が「とんぶり」となる。直経わずか1〜2ミリほどの粒は、プチプチとした独特の食感とほのかな風味を持ち、その見た目と食感から「畑のキャビア」という異名をとる。
栄養価と調理法
とんぶりは見た目の面白さだけでなく、栄養学的にも優れた食材だ。食物繊維が豊富に含まれるほか、ビタミンEやサポニン、ミネラル分をバランスよく含んでいる。和え物や山かけ、納豆のトッピングとして利用されることが多く、淡泊な味わいが素材を引き立てる。
なお、観賞用に栽培されている一般的なコキアの品種と、食用とんぶりのために栽培される品種は厳密には区別されている。家庭で観賞用に育てたコキアの実を食用に加工するには専門的な手間が必要とされる。