「苦味は舌の奥」説の誤解とは?最新の味覚研究が解き明かす真相

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なぜ、これほど誤った情報が世界中で事実として受け入れられてしまったのか。時計の針を1901年に巻き戻す必要がある。

ドイツの研究者であるデヴィッド・ヘーニッヒ (David P. Hänig)は、舌のさまざまな部位における味覚の最小感知閾値を測定する実験を行った。彼の論文が示したのは、「部位によってわずかに感度差が存在する」という定性的なデータに過ぎなかった。しかし1942年、心理学者エドウィン・ボーリングがこのデータをグラフ化する際、相対的な感度の違いを極端に強調した軸で描いてしまったのだ。その結果、「感度が低い場所=味を感じない場所」と誤解され、歪められた「味覚マップ」が一人歩きを始めたのである。

伊藤 翔太

伊藤 翔太

フード&トラベルライター

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。

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