神社本庁がやばいと言われる真相とは?有名神社の相次ぐ離脱と闇に迫る
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一般にはほとんど知られていませんが、神社本庁には二人のトップが存在します。一人は名誉的な最高権威であり精神的支柱とされる「統理(とうり)」、もう一人は日常の事務や人事実務を統括する実務トップの「総長(そうちょう)」です。
統理の職には代々、旧皇族や公家の頂点に立つ旧五摂家出身者が就くのが慣例となっており、現在は旧公爵・鷹司家の当主である鷹司尚武氏(元伊勢神宮大宮司、元NEC執行役員常務)が務めています。一方、総長の座には石清水八幡宮の宮司である田中恆清氏が2010年以降、異例の長期にわたって君臨し続けました。
この二重構造の中で、前代未聞のクーデター劇が勃発します。不動産売却問題をめぐる裁判で本庁の敗訴が確定したことを受け、統理である鷹司氏は組織の刷新を図るべく、慣例に従って別の人物(芦原高穂宮司)を次期総長に指名しました。ところが、田中総長を支持する執行部幹部らはこの指名を拒否。「統理の指名権は形骸化しており、役員会での選出こそが優先される」と主張し、田中氏の続投を強行議決したのです。
自らの指名を公然と反故にされた鷹司統理側は、総長職の地位確認を求めて司法の場へ持ち込む事態に発展しました。「神道界のボス」と呼ばれる実力派総長が、伝統的権威の象徴である公家出身の統理に牙をむき、互いに弁護士を立てて法廷で睨み合う――神聖さを第一とするはずの宗教組織において、これほど世俗的で醜悪な権力闘争が繰り広げられている実態に、全国約2万人の神職たちは激しい失望を覚えています。