セキセイインコの雛の育て方完全版!落鳥防ぐ保温と挿し餌の極意
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雛の飼育で最も失敗しやすく、飼い主のスケジュール調整が求められるのが「挿し餌(さしえ)」です。給餌の回数は、雛の日齢と成長度合いに応じて段階的に変化します。
【日齢ごとの挿し餌回数の目安】
・生後2〜3週(羽軸ばかりの時期):1日4〜5回(4〜5時間おき)
・生後3〜4週(羽が開き始める時期):1日3〜4回(朝・昼・夕・晩)
・生後4〜5週(しっかり羽毛が生え揃う時期):1日2〜3回(朝・晩中心)
現代の飼育現場において、主食として圧倒的に推奨されているのが総合栄養設計の鳥用パウダーフードです。給餌の際は、パウダーフードを50〜60℃のぬるま湯でダマが残らないよう滑らかなポタージュ状に溶き、雛に与える瞬間の温度を「40〜42℃」に調整します。
この「40〜42℃」という温度帯は極めて厳格な管理が必要です。雛の親鳥の体内温度に相当するこの温度を下回る(38℃以下)と、雛は餌を異物と認識して口を開けなくなるだけでなく、胃腸の動きが止まって命に関わる食滞を引き起こします。逆に43℃以上の熱い餌を与えると、首元にある「そのう」の内壁が熱傷を起こす「そのう火傷」を引き起こし、組織が壊死して外科手術が必要になるケースもあります。給餌中も湯煎で保温し、料理用のデジタル温度計でこまめに温度を測定しながらスプーンやシリンジで与えてください。
なお、昔ながらの「粟玉(あわだま)を熱湯でふやかして与える給餌法」には重大な注意点があります。粟玉単体ではビタミンやミネラル、タンパク質が著しく不足し、脚気(ビタミン欠乏症)や発育不全を招く危険性が高い点です。さらに粟玉は粒が大きいため温度が冷めやすく、ふやかし過程で雑菌が繁殖しやすいデメリットもあります。現在では、粟玉を使用する場合でも必ず高品質なパウダーフードや鳥用サプリメントを規定量ブレンドして栄養バランスを担保するのが鉄則です。