ペンギンはなぜ空を飛ぶのをやめた?化石が明かす6000万年の真相
ペンギンはなぜ空を飛ぶのをやめた?化石が明かす6000万年の真相についての疑問解決ガイドをお届けします。
ペンギンの起源を辿るタイムトラベルは、今から約6200万〜6000万年前のニュージーランド周辺から始まります。当時、地球を支配していた恐竜や大型海生爬虫類(モササウルスや首長竜など)が絶滅し、恐竜絶滅後の海洋生態系には巨大な空白が生まれていました。このニッチ(生態的地位)へいち早く進出したのが、ペンギンの祖先たちです。
現在発見されているなかで最古のペンギン化石として世界的に知られるのが、ニュージーランド・カンタベリー地方で発掘された「ワイマヌ(Waimanu manneringi)」です。ワイマヌの骨格を詳しく調べると、現代のアホウドリやミズナギドリと共通祖先を持つ系統から分化した直後の姿を鮮明に残しています。すでに足は体の後方に位置し、水中を泳ぐ体制を整えつつあったものの、翼の関節にはまだ空を飛んでいた頃の名残となる柔軟性が残されていました。
空には天敵が少なく、海には豊富な魚類が生息している。この絶好の環境下で、彼らは中途半端に飛ぶことよりも、海中へ深く潜る選択肢を一気に推し進めていくことになります。