解体寸前の威辺利亜ビル、独占取材で暴かれた衝撃の真相と未来
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その特異なファサードは、見る者を圧倒せずにはいられない。幾何学的なバルコニーの連続、スペイン・イベリア半島の手工芸様式を大胆に取り入れたタイル装飾、そして要塞を思わせる無骨なコンクリート打放し。この威辺利亜ビルは、日本が未曾有の好景気へと突き進んでいた時代を象徴する屈指の昭和モダン建築である。
だが、その華やかな外見とは裏腹に、建物の歴史は混迷を極めた。竣工直後にオーナー企業が不可解な倒産を遂げると、所有権は国内外の投資グループや個人へ細かく分割。登記簿は迷宮と化し、修繕も解体もできないまま、東京のど真ん中に「幽霊ビル」として取り残されることになった。壁面を這う蔦とひび割れた窓ガラスは、都市の急速な近代化に取り残された時代の澱そのものだった。