左心不全の症状の覚え方を徹底解説!肺うっ血と低拍出量で完全攻略
左心不全の症状の覚え方を徹底解説!肺うっ血と低拍出量で完全攻略にまつわる最新トピックを詳しく紐解きます。
左心不全の症状の覚え方を徹底解説!肺うっ血と低拍出量で完全攻略に関する主要なデータを分かりやすく解説いたします。
臨床診断や試験問題の状況設定では、バイタルサインや検査データの数値から迅速に病態をアセスメントする能力が求められます。左右の心不全の相違点を比較表で網羅しました。
項目左心不全(肺うっ血・低拍出)右心不全(体循環うっ血)臨床・国試での着眼点主たる病態機序肺静脈圧亢進 + 全身組織の血流不足体静脈圧亢進(大静脈系のうっ滞)「肺に出るか」「身体の末梢に出るか」で識別代表的な身体所見起坐呼吸、湿性ラ音、ピンク色泡沫状痰、チアノーゼ頸静脈怒張、下肢浮腫、肝腫大、胸水・腹水、体重増加右心不全の浮腫・肝腫大の覚え方は「首・腹・足に水が溜まる」胸部X線所見バタフライ陰影(肺水腫)、Kerley B線、肺血管陰影増強心拡大(右室・右房拡大)、奇静脈拡張、胸水貯留CTR(心胸郭比)50%超は両者で心拡大の指標となる血液生化学指標BNP・NT-proBNP高値、腎機能低下(BUN・Cr上昇)BNP高値、肝機能酵素上昇(AST/ALT/γ-GTP、うっ血肝)BNP 100pg/mL以上で心不全の可能性大、200以上で治療対象主な基礎疾患虚血性心疾患(心筋梗塞)、高血圧性心疾患、大動脈弁膜症左心不全の波及(続発性)、肺高血圧症、肺塞栓症、COPD右心不全の最大の原因は「先行する左心不全」である点に注意
重症度評価:NYHA心機能分類の判定基準
臨床評価や国家試験で避けて通れないのがNYHA心機能分類 基準です。自覚症状と日常生活動作(ADL)の制限度合いから重症度を4段階に分類します。
- NYHA Ⅰ度:心疾患はあるが身体活動に制限はない。通常の活動では疲労、動悸、呼吸困難を生じない。
- NYHA Ⅱ度:軽度の身体活動制限がある。安静時は無症状だが、階段昇降や坂道歩行など通常の労作で症状が出現する。
- NYHA Ⅲ度:明らかな身体活動制限がある。安静時は楽だが、平地歩行や着替え・入浴など通常以下の軽い活動でも症状が出る。
- NYHA Ⅳ度:いかなる身体活動も制限される。安静にしていても心不全症状(呼吸困難や動悸)が存在する。