黒田清輝『読書』に秘めた恋と光の衝撃|名画が変えた日本近代美術
黒田清輝『読書』に秘めた恋と光の衝撃|名画が変えた日本近代美術の特集記事をお届けします。役立つ情報がチェックできます。
Q1:黒田清輝の『読書』はいつでも黒田記念館で見ることができますか?
A1:黒田記念館の本館コレクションは通年で無料観覧できますが、『読書』が展示される「特別室」は作品保護のため、春・秋・新年の年3回、各2週間程度の日程でのみ限定公開されます。通常期間は複製パネルや他の油彩画が展示されているため、訪問前に必ず東京国立博物館の公式サイトで特別室開室日をご確認ください。
Q2:モデルのマリア・ビヨーとはその後どうなったのですか?
A2:黒田が1893年に日本へ帰国した後、2人が再会することはありませんでした。マリアはその後、他の画家のモデルを務めるなどしてフランスで生涯を過ごしたと伝えられています。黒田は日本で名門画壇の重鎮となり、後に日本人女性(照子)と結婚しますが、マリアを描いた『読書』や『厨房』を手元で終生大切に保管していました。
Q3:なぜ『読書』の影の色は青や紫色に見えるのですか?
A3:黒田が学んだ外光派(プレザニスム)の理論では、太陽光や反射光線を受ける物体において「影は単なる光の不在(暗闇)ではなく、周囲の青空や反射光を帯びた有彩色である」と考えられていたためです。黒や茶色の代わりに紫や青を使うことで、画面全体に透明感とみずみずしい大気の広がりが生まれます。