『およげ!たいやきくん』子門真人の印税5万円伝説と引退の真相

『およげ!たいやきくん』子門真人の印税5万円伝説と引退の真相の要点を丁寧に掘り下げてご紹介します。

1975年(昭和50年)、フジテレビ系の子供向け番組『ひらけ!ポンキッキ』のオリジナルナンバーとして誕生した『およげ!たいやきくん』。発売されるや否や全国のレコード店に長蛇の列ができ、オリコンシングルチャートで史上初の初登場1位を獲得、そのまま11週連続1位という空前絶後の大記録を樹立しました。オリコン公認の歴代シングル売上枚数は約453万枚に達し、ギネス世界記録に「日本で最も売れたシングル」として登録されています。

しかし、この歴史的快挙がもたらした巨額の利益は、歌い手である子門真人氏には還元されませんでした。当時、子供向け番組の楽曲や童謡のレコーディングは、レコードが何枚売れても追加報酬が発生しない「吹き込み料」としての買い取り契約が業界の通例でした。子門氏に支払われたギャラは、事前の契約通りわずか5万円(当時の一般的なスタジオ録音の定額報酬)のみだったのです。

当時のシングルレコード定価は500円。単純計算でも売上総額は22億円を超え、関連グッズやタイアップを含めれば経済効果は数百億円規模にのぼりました。仮に一般的な専属実演家印税(1〜2%程度)が適用されていれば、子門氏には数千万円から1億円以上の歌唱印税が支払われていたはずでした。

レコード会社であるキャニオン・レコード(現ポニーキャニオン)からは、異例の事態を受けて後日「記念の金メダル」と寸志(一部報道では数十万〜100万円程度の手当)が贈呈されたと伝えられています。しかし、天文学的な商業的成功と比較すれば、あまりに不均衡な待遇であったことは否めません。

山下 哲也

山下 哲也

自動車・モビリティライター

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。

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