聖者の行進の真実|水戸事件の元ネタと再放送されない理由を徹底検証
今注目を集めている 聖者の行進の真実|水戸事件の元ネタと再放送されない理由を徹底検証について、詳しいまとめをご紹介しています。
ドラマのメッセージ性を何倍にも増幅させたのが、音楽の力でした。主題歌に起用された中島みゆき氏の「糸」および「命の別名」は、本作の過酷な世界観と奇跡的な対比を成していました。
現在では結婚式の定番ソングとしても広く愛されている「糸」ですが、もともとは1992年に制作され、このドラマの主題歌としてシングルカット(両A面)されたことで国民的認知度を獲得しました。縦の糸(あなた)と横の糸(わたし)が出逢い、誰かを温める布になるという歌詞は、劇中において「永遠」と「ありす」、そして社会の片隅で手を取り合う弱者たちの尊い結びつきを完璧に象徴していました。
また、もう一つの主題歌「命の別名」に込められた「名もない草も 名もない花も 命を削りながら咲いている」というフレーズは、社会から見捨てられ、番号や記号のように扱われた永遠たちの尊厳そのものを代弁しています。
さらに、タイトルおよび劇中で永遠たちがトロンボーンで練習する楽曲「聖者の行進(When the Saints Go Marching In)」は、アメリカの黒人霊歌(ディキシーランド・ジャズ)がルーツです。その歌詞の日本語訳には、以下のような深い祈りが込められています。
「聖者たちが天国へと行進していくとき、おお神よ、どうか私もその列の中にいさせてください」
どんなに現世で虐げられ、泥にまみれようとも、魂の清らかさだけは決して汚されない。天国へと胸を張って行進する聖者とは、社会から蔑まれた永遠たち自身であるという、野島伸司氏の痛切なテーマがここに結晶しています。