氷川きよしの性別と現在の真実|Kiina. が選んだ自分らしさと独立
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2000年2月2日、『箱根八里の半次郎』で股旅姿の爽やかな青年としてデビューした氷川きよしは、日本レコード大賞をはじめとする数多の栄冠を手にし、瞬く間に国民的歌手の座へと登りつめました。しかし、その輝かしい栄光の裏側には、強烈なアイデンティティの葛藤が渦巻いていました。
当時の歌謡界、とりわけ保守的な演歌業界においては、「男性歌手は男らしく、硬派で爽やかであるべき」という強固なジェンダーロールが存在していました。ファン層の期待を裏切らないため、幼少期から好んでいたフェミニンなファッションやメイクを完全に封印し、「作られた氷川きよし」を演じ続ける日々が約20年間続いたのです。
その分厚い殻を打ち破る決定打となったのが、2017年にリリースされたアニメ『ドラゴンボール超』のオープニング主題歌『限界突破×サバイバー』でした。2019年の日本武道館公演やロックフェスで見せた、アイラインを引いた妖艶なビジュアルと激しいロックボーカルは、世間に鮮烈な衝撃を与えました。このパフォーマンスを境に、ファンや関係者の間でも親しまれていた愛称「KIINA.(キイナ)」をアーティスト名・生き方の象徴として前面に押し出し、ジャンルレス・ジェンダーレスな総合表現者へと羽ばたいたのです。