炭酸水は酸性で歯が溶ける?Ph値の真相と体に悪いと言われる決定打

炭酸水は酸性で歯が溶ける?Ph値の真相と体に悪いと言われる決定打とはどのようなものなのか? 主要なファクトを整理してお届けします。

歯科臨床の現場取材を進めると、近年20代〜40代のオフィスワーカーを中心に、虫歯菌がいないにもかかわらず歯がすり減り、先端が透けて黄ばみが生じる「酸蝕歯(さんしょくし)」の症例が目立っています。日本咀嚼学会等のデータによると、成人の約4人に1人が何らかの酸蝕歯の兆候を抱えていると報告されています。

その温床となっているのが、デスクワーク中に見られる「ちびちび飲み(ダラダラ飲み)」です。500mlのペットボトルをデスクに置き、10分〜15分おきに一口ずつ炭酸水を口に含む行動パターンをとると、口内は常にpH5.5以下の酸性環境に晒され続けます。どれほど優秀な唾液の持ち主であっても、中和と再石灰化に必要な「安静時間」を奪われれば、エナメル質へのダメージは加速度的に蓄積していきます。

SNSやネット相談室では「無糖炭酸水を水代わりに飲んでいたら冷たいものがしみるようになった」「知覚過敏が悪化した」という悲痛な声が散見されます。これは虫歯ではなく、酸によってエナメル質が薄くなり、内部の象牙質が露出した典型的な酸蝕歯の初期症状です。無糖というラベルがもたらす油断こそが、最大の盲点となっているのです。

高橋 健太

高橋 健太

ライフスタイル編集者

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。

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