『眠れる森の美女』フロリナ王女のあらすじと青い鳥に隠された過酷な運命

『眠れる森の美女』フロリナ王女のあらすじと青い鳥に隠された過酷な運命に関する注目トピックをまとめてご紹介します。最新情報を求める方は必見です。

日本のバレエ鑑賞者や初学者において極めて頻繁に見受けられるのが、モーリス・メーテルランク作の童話劇『青い鳥』(1908年)との混同です。幼い兄妹チルチルとミチルが「幸福」の象徴である青い鳥を探して旅に出る名作ですが、バレエのフロリナ王女に登場する青い鳥とは成立年代も原作者も全く関係がありません。

ドーノワ夫人の『青い鳥(L'Oiseau bleu)』は、メーテルランクより200年以上も前、ルイ14世時代の洗練されたサロン文化の中で生まれた大人のためのメルヘン文学(コント・ド・フェ)です。そこには宮廷の陰謀、美醜への嫉妬、身勝手な親の支配、そして試練に耐え抜く女性の精神的強さが克明に刻まれています。この文脈を取り違えて「幼い子ども向けの無垢な小鳥の物語」として解釈してしまうと、フロリナ王女の踊りが持つ本来の気品や陰影を見落とすことになります。

高橋 健太

高橋 健太

ライフスタイル編集者

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。

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