マフラーにステンレスタワシで消音?効果と車検落ちの危険性を検証

マフラーにステンレスタワシで消音?効果と車検落ちの危険性を検証に関するポイントを丁寧にまとめました。専門的な情報をご覧ください。

自作消音を試みる際、最も警戒しなければならないのが素材の選定ミスと脱落事故です。特に絶対に避けるべきなのが、鉄を主成分とする「スチールウール」の使用です。

台所用スチールウール(ボンスター等)は極めて細い鉄の繊維でできており、高温の排気ガスと酸素に晒されると瞬時に酸化反応を起こします。そこに高温の排気火炎が触れることで、スチールウール発火の危険性が一気に跳ね上がり、マフラー内部から火花を撒き散らして車両火災へと発展した事例が過去にいくつも報告されています。消音目的で使用が検討されるのは、あくまで耐熱温度の高い「ステンレス鋼(SUS304等)」で作られたタワシに限られます。

また、ステンレス製であっても走行中のステンレスタワシ飛び出し防止は極めて困難な課題です。排気圧はアクセル全開時に数十キロ単位の強大な力となって出口方向へ押し寄せます。サイレンサー内部にタワシを押し込んだだけでは、走行中に突如として後方へ砲弾のように射出され、後続の車両やバイク、歩行者に直撃する重大な人身事故を引き起こしかねません。

確実な消音タワシ固定方法として、インナーサイレンサーの外周にステンレスワイヤーで何重にも強固に巻き付けたり、テールエンドにパンチングメタルやボルト止めで強固な脱落防止機構を設ける加工が必須とされますが、素人の手加工では溶接やボルトの破断リスクを完全に排除することはできません。

木村 陽翔

木村 陽翔

テックライター兼ウェブディレクター

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。

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