試合前の筋トレは逆効果か?勝つための最新調整法と期間別メニュー
試合前の筋トレは逆効果か?勝つための最新調整法と期間別メニューとはどのようなものなのか? 主要なファクトを整理してお届けします。
では、試合でピークパフォーマンスを発揮するためには、いつまでにどのようなトレーニングを行うべきなのでしょうか。現代のスポーツ科学で標準化されているのが、練習の強度を保ちつつ量を段階的に減らす「テーパリング(Tapering)」というコンディショニング手法です。
超回復のタイミングと神経系の興奮状態をコントロールするための、試合1週間前からの具体的なロードマップを整理します。
試合1週間前(7日前〜5日前):練習量を40〜60%に削減する
試合1週間前の段階では、これまで積み上げてきた筋力を維持しつつ、蓄積した疲労を抜き始めるフェーズに入ります。ここでは「重量(強度)」は普段の80〜85%程度をキープしながら、「セット数や回数(ボリューム)」を普段の半分程度に減らします。筋肉を極限まで追い込むオールアウトはここで完全にストップします。
試合3日前〜2日前:神経系に「刺激」を入れる(プライミング効果)
「何日前に筋トレをやめるべきか」という問いに対し、完全休養を長期間取りすぎると、逆に神経系の伝達が鈍り、筋肉の張りが抜けて「力が入らない」状態に陥ることがあります。そこで有効なのが、試合2日前〜3日前に行う高強度・超低回数の刺激入れ(プライミング)です。
例えば、スクワットであれば最大挙上重量(1RM)の85〜90%程度の高重量を、わずか1〜2レップ、2セットのみ行います。疲労を一切残さず、神経系に「強い力を発揮する準備」を思い出させることで、活動後増強(PAP: Post-Activation Potentiation)効果を引き出し、瞬発力を研ぎ澄まします。
試合前日:完全休養、または極めて軽度のモビリティ・アクティベーション
試合前日は、基本的にウエイト器具を使った高負荷トレーニングは避けるのが鉄則です。自重でのダイナミックストレッチ、体幹の安定性を確認するアクティベーション(プランクなど数秒)、あるいは軽いアジリティ動作にとどめ、心拍数を適度に上げつつ可動域を確保する程度で終了します。