人口減少ワースト国ランキング2026|世界で縮む理由と危機の真相

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統計の背後には、社会のプレッシャーに直面する個人の姿があります。韓国の人口減少の危機を肌で感じる象徴的な場所が、ソウル市銅雀区にある鷺梁津(ノリャンジン)の予備校街です。

かつて公務員試験や大企業入社を目指す20代の若者で埋め尽くされていたこの街では、ここ数年で文房具店や簡易食堂のシャッターが目立つようになりました。現地の就職浪人生(28歳)は特番インタビューや取材に対し、「名門財閥に入れなければ安定した人生は手に入らない。だがその門は針の穴ほど狭い。毎月の家賃と塾代を払うだけで精一杯なのに、どうして結婚や出産などという途方もない贅沢を考えられるのか」と吐露しています。SNS上では「ヘル朝鮮(地獄の韓国)」という自嘲的なスラングに代わり、人生のあらゆるイベントを諦める「N放世代」の諦念が広がっており、社会構造そのものが若者に生殖の中断を強いている実態が透けて見えます。

視点をユーラシアの西、バルカン半島へ移すと、別の悲哀が広がっています。東欧の人口流出の背景を取材した現地報道資料によると、ルーマニア北部の農村部では、小学校の児童数が10年間で8割減少し、学校そのものが閉校へ追い込まれました。村に残るのは年金で細々と暮らす祖父母ばかりで、働き盛りの親世代はイタリアやスペインの介護・農業現場へ、高学歴な若者はドイツのIT企業へと旅立っています。

「子どもたちの笑い声が消えて久しい。クリスマスに家族が一時帰国したときだけが、この村が生きていると感じられる瞬間だ」。現地で暮らす70代の女性の手記や公の場での言葉には、国境を越える資本主義の磁場によってコミュニティが空洞化していく冷酷な現実が記録されています。

清水 千尋

清水 千尋

フード&トラベルライター

マーケティングと消費者心理のトレンドを分析し、現代のヒット商品の背景を読み解きます。

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