和光純薬工業は現在どうなった?買収・社名変更の全真相と最新動向
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和光純薬工業の起源は、1922年に武田長兵衞商店(現在の武田薬品工業)から分離独立した「武田化学薬品」に遡ります。1940年に和光純薬工業へと改称して以来、長年にわたり和光純薬と武田薬品の関係は強固な親子上場・グループ体制として日本の製薬・化学界に定着していました。
この歴史的な枠組みが崩れた背景には、武田薬品工業によるグローバル戦略の急激な転換が存在します。武田薬品は当時、抗がん剤や希少疾患といった革新的新薬(ブロックバスター)の創出へ経営資源を集中させるため、莫大な買収原資の確保とノンコア事業の切り離しを急速に進めていました。その一環として、安定した黒字事業であった和光純薬工業の保有株式(約71%)の売却を決断したのです。
これに対し、強烈なアプローチをかけたのが富士フイルムホールディングスでした。和光純薬工業の買収経緯を振り返ると、複数の投資ファンドや国内外の大手化学メーカーが名乗りを上げる熾烈な入札競争が勃発。最終的に富士フイルムが総額約1,547億円という評価額を提示し、2017年4月にTOB等を経て連結子会社化を完了させました。写真フィルム事業で培った微細化学・コーティング技術の応用先を模索していた富士フイルムにとって、国内トップシェアの試薬流通網と高品質な化成品製造拠点を持つ和光純薬は、喉から手が出るほど欲しいラストピースだったといえます。