1L150万円!カブトガニの青い血が医療現場で不可欠な理由と代替技術
今注目を集めている 1L150万円!カブトガニの青い血が医療現場で不可欠な理由と代替技術について、多角的な視点をご紹介しています。
Q1:日本のカブトガニも医療用の血液採取に使われているのですか?
A1:日本の瀬戸内海などに生息する「カブトガニ(Tachypleus tridentatus)」は国の天然記念物に指定されており、医療目的での採血や捕獲は法律で固く禁じられています。現在日本国内で流通・使用されているLAL試薬の多くは、米国から輸入されたアメリカカブトガニ由来の原料、またはアジア他地域由来の試薬です。
Q2:なぜ人工合成試薬(rFC)があるのに、今も生きたカブトガニが使われているのですか?
A2:各国の公的規格書(薬局方)において、LALテストが数十年にわたり標準検査法として義務付けられてきた法制度上の壁があるためです。製造プロセスの検査法を変更するには膨大な承認申請とコストが発生すること、また試薬サプライチェーンの慣性が天然血液の利用継続につながっています。
Q3:カブトガニの血を採取された個体は、見た目で判別できるのでしょうか?
A3:採血時には背甲と尾剣の境目にある関節部に針を刺すため、外見上は目立つ傷痕が残りにくいのが特徴です。そのため、研究調査では個体を識別するためのタグ(標識票)を甲羅に装着し、再捕獲率や生存率の追跡調査を行っています。