紫シャンプーで髪が紫になる原因とは?染まりすぎた時の落とし方と防ぎ方

紫シャンプーで髪が紫になる原因とは?染まりすぎた時の落とし方と防ぎ方とは一体何なのか? 背景や要点を丁寧に紐解いて紹介します。

紫シャンプーは、色彩理論における「補色」の原理を利用したカラーメンテナンス剤です。黄色と紫色は色相環の反対側に位置するため、ブリーチ特有の黄色味に対して紫色の染料(主に塩基性染料やHC染料)を重ねることで、視覚的に色を打ち消し合い、白っぽい透明感やプラチナブロンドに見せる仕組みになっています。

しかし、本来は「黄ばみを中和する」目的で作られているにもかかわらず、なぜブリーチ毛に紫シャンプーで変色が起きてしまうのでしょうか。毛髪科学の観点から分析すると、主に3つの決定的な要素が重なることで発生します。

第1の要因は、毛髪の過度なポーラス化(多孔質化)です。ブリーチを2回以上繰り返した髪や、日々のアイロン熱でキューティクルが損傷した毛先は、内部のタンパク質が流出して無数の微細な穴が空いたスポンジのような状態(ポーラス毛)になっています。この状態の髪は外部の水分や色素を急速かつ無差別に吸い込む性質があるため、通常なら表面にとどまるはずの紫色素が一気に内部深くまで浸透し、毛髪自体が紫に発色してしまいます。

第2の要因は、髪の明度(アンダートーン)と染料のミスマッチです。紫シャンプーの効果が最も綺麗に発揮されるのは、ベースの髪色が16〜18レベル(明るいレモンイエロー程度)の段階です。すでに白に近い19〜20レベルまで脱色されているホワイトブリーチ毛に濃い紫シャンプーを使用すると、打ち消すべき黄ばみがほとんど存在しないため、紫の染料そのものがストレートに毛髪へ定着してしまいます。

第3の要因は、原液の偏った塗布と過剰な放置時間です。髪の根元と毛先ではダメージレベルが大きく異なります。ダメージの進行した毛先からシャンプーをベッタリと原液塗布し、規定時間を大幅に超えて15分以上放置してしまうと、キューティクルが開いた毛先部分だけが集中的に染色され、明らかな変色トラブルを引き起こします。

渡辺 美咲

渡辺 美咲

ガジェット&アプライアンスライター

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。

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