消えた年金問題の真相と5000万件の行方|未統合記録の確認法
消えた年金問題の真相と5000万件の行方|未統合記録の確認法にまつわる最新トピックを詳しく紐解きます。
記録の放置にとどまらず、保険料の不正免除や横領、年金福祉事業団を通じた保養施設(グリーンピア)への無駄遣いなど、旧社会保険庁の構造的腐敗に対する国民の怒りは頂点に達しました。この猛烈な批判の波は2007年夏の参議院選挙、そして2009年の歴史的政権交代へと直結します。
信頼回復が不可能と判断された社会保険庁は、2009年12月末をもって完全廃止に追い込まれました。そして2010年1月1日、公務員身分を剥奪した非公務員型の特殊法人として「日本年金機構」が発足し、組織の抜本的解体・再編が断行されたのです。
新組織への移行にあたっては、民間出身者の積極採用や業務プロセスの可視化が進められましたが、半世紀以上にわたって積み重なった膨大な紙台帳(約3億件)と電算記録の突合作業は難航を極めました。組織の看板を掛け替えても、失われた記録を物理的に復元する作業には天文学的なコストと年月を要することとなったのです。