比例代表名簿順位はどう決まる?拘束式・惜敗率の裏側と各党選考基準
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比例代表で議席が配分され、具体的な当選者が決まるまでには、2段階の数学的処理が行われます。第1段階が「ドント式による各政党への議席配分」、第2段階が「惜敗率による名簿内順位の確定」です。
ドント式計算ルールの基礎
各政党の比例区獲得議席数は、全国11ブロック(北海道、東北、北関東、南関東、東京、北陸信越、東海、近畿、中国、四国、九州)それぞれの定数に対して、ベルギーの法学者ヴィクトル・ドントが考案した「ドント式」で計算されます。
各政党の総得票数を「1、2、3、4……」と整数で順番に割っていき、得られた商(計算結果の数値)が大きい順にブロックの定数に達するまで議席を1議席ずつ割り振っていきます。この計算により、得票数に応じた極めて公平な政党議席配分が実現します。
惜敗率の計算式と足切り条件
衆院選の比例代表で最も重要な指標が「惜敗率(せきはいりつ)」です。重複立候補者が小選挙区でどれだけ善戦したかを数値化したもので、以下の計算式で厳密に算出されます。
惜敗率(%) = (落選候補者の小選挙区得票数 ÷ 小選挙区当選者の得票数) × 100
例えば、A選挙区で当選者が10万票、落選した甲候補が9万5000票を獲得した場合、甲候補の惜敗率は95.00%となります。別のB選挙区で当選者が8万票、落選した乙候補が6万票だった場合、乙候補の惜敗率は75.00%です。同じ「名簿1位」に重複登録されていても、惜敗率95%の甲候補が優先して議席を獲得し、乙候補は後回しになります。
ここで見落としてはならないのが、公職選挙法が定める「供託金没収点」による足切り条件です。小選挙区での得票数が有効投票総数の10分の1(10%)に満たなかった候補者は、政党がどれだけ比例議席を獲得していようと、名簿から除外され比例復活することは法的に不可能です。