「ひや=冷たい」は大誤解!冷酒との違いと居酒屋で失敗しない頼み方
「ひや=冷たい」は大誤解!冷酒との違いと居酒屋で失敗しない頼み方の見逃せないポイントを徹底的にカバーしました。
「ひや」という言葉を聞いて「冷たく冷やしたお酒」を思い浮かべるのは自然な感覚ですが、日本酒の世界では「ひや=常温(およそ20〜25℃)」を意味します。一方、冷蔵庫や氷水でキリッと冷やした状態(5〜15℃程度)は「冷酒」と明確に区別されています。
なぜ常温のお酒を「冷や」と呼ぶようになったのか。その答えは、江戸時代から続く日本酒の歴史と語源にあります。
電気冷蔵庫が存在しなかった時代、日本酒の飲み方は大きく分けて2通りしかありませんでした。火にかけて温める「燗酒(かんざけ)」か、火を入れずにそのまま飲む「火を通さない酒」かです。燗をつけて熱を加える行為に対して、「熱を加えていないそのままの状態」を指して「冷や」と呼ぶようになりました。つまり、「冷や」とは「冷やした酒」ではなく、「熱燗ではない状態(常温)」を指す言葉だったわけです。
昭和中期以降に冷蔵技術が普及し、人工的に冷やしたお酒が飲めるようになったことで、新しく「冷酒」というカテゴリーが誕生しました。しかし、歴史ある酒蔵や本格的な居酒屋では古くからの呼び名がそのまま継承されているため、現代の感覚との間にギャップが生じています。