なぜ作画崩壊は起きる?伝説の神回とアニメ制作現場が抱える過酷な裏事情

なぜ作画崩壊は起きる?伝説の神回とアニメ制作現場が抱える過酷な裏事情の真相について、専門知識を詳しくお届けします。

画面の中でキャラクターが崩れてしまう最大の要因は、アニメ制作スケジュール破綻にあります。30分アニメ1話分に必要な作画枚数は約3,000枚から5,000枚、アクション主体の作品であれば1万枚を超えるケースも珍しくありません。絵コンテの遅れからスタートし、原画、動画、仕上げ、撮影というリレー形式の工程でどこか1カ所でも詰まると、後工程にしわ寄せが集中します。

アニメ制作の現場を描いた大ヒットアニメ『SHIROBAKO』で有名になった「万策尽きたー!」の元ネタのように、放送前日や当日の朝になっても映像が完成せず、スタッフが不眠不休でテープをテレビ局へ搬送する事態は決してフィクションではありません。時間が完全に枯渇した結果、十分なチェックや修正を通せないまま「未完成同然のカット」を電波に乗せざるを得ないのが、作画崩壊の理由の根底にある現実です。

締め切りに追われた現場では、放送枠を落とさないために急遽「特別編」や「総集編」を挟んで時間稼ぎを行う防衛策が取られることもあります。しかし、一度狂った歯車を立て直すのは容易ではなく、現場の疲弊とともにクオリティの維持が困難になっていきます。

山本 拓海

山本 拓海

ヘルス&ウェルネスアドバイザー

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。

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