サンマ不漁は中国のせい?公海乱獲と急増する消費の真相【2026年】
サンマ不漁は中国のせい?公海乱獲と急増する消費の真相【2026年】とはどのようなものなのか? 背景や要点を整理してお届けします。
サンマは北太平洋を広く回遊する魚です。夏から秋にかけてロシア沖や公海を南下し、秋深くに日本の排他的経済水域(EEZ)内である三陸沖や北海道沖へと近づいてきます。ここに、日本と中国の漁獲構造における決定的な不均衡が生じています。
日本のサンマ漁は、沿岸から数時間〜数日で港に戻れる19トンから100トン未満の中小型漁船が主力です。獲れたサンマを氷水で冷やし、生の鮮度を保ったまま港へ運び「生サンマ」として出荷する伝統的なスタイルを守ってきました。
対照的に、中国船団は1000トン級を超える超大型冷凍母船や棒受け網船を公海上に展開しています。夜間に強烈な集魚灯を海面に照射してサンマの群れを一網打尽にし、船内の急速冷凍設備で即座に加工・冷凍ブロック化します。数カ月間にわたり港に戻ることなく公海上に居座り続けることが可能なのです。
日本近海のEEZにサンマが入ってくる手前の「公海(誰でも自由に操業できる国際水域)」で、中国や台湾の巨大船団が魚群を待ち構えて先取りしてしまうため、日本の沿岸に到達するサンマの群れそのものが激減するという構造的な不利が生じています。その結果、2010年代半ばには中国の年間漁獲量が日本を追い抜き、北太平洋における漁獲シェアの逆転現象が固定化しました。