ポッセルトの図形を完全解説!矢状面の基準点と国試頻出の覚え方

ポッセルトの図形を完全解説!矢状面の基準点と国試頻出の覚え方の要点や背景をコンパクトにまとめました。全体像を一目で把握できます。

矢状面のポッセルト図形は、上部に尖った突起を持つ独特の「バナナ型」あるいは「三日月型」の形態を描きます。この最上部周辺に密集する各基準点の位置関係を正しく区別できるかどうかが、咬合学の最大の関門です。

まず押さえるべきは、最上方に位置する咬頭嵌合位(ICP:Intercuspal Position)です。これは上下の歯が最も多くの面積で噛み合っている位置(最大咬頭嵌合位)であり、歯の形態(咬頭嵌合)によって規定される歯牙性限界位です。

一方、ICPからわずかに後下方(約0.5〜1.5mm)に位置するのが下顎後退接触位(RCP:Retruded Contact Position)です。下顎頭が関節窩内の最後上方にある状態、すなわち中心位(CR:Centric Relation)にある状態で、上下の歯が最初に接触するポイントを指します。健常者の約9割においてICPとRCPは一致せず、RCPからICPへ噛み込む際にわずかな前方・上方への滑走運動(スライド・イン・セントリック)が生じます。

ICPから前方へ顎を突き出すと、前歯の裏側の傾斜(切歯指導)に沿って下顎が前下方へ誘導され、切端咬合を経て下顎を最も突き出した最前方位(Maximum Protruded Position)へと至ります。この最上部の三角形に似た軌跡こそが、歯牙接触によって規定される運動境界です。

山本 拓海

山本 拓海

ヘルス&ウェルネスアドバイザー

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。

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