夏目漱石『吾輩は猫である』初版本の装丁美と現代の評価額に迫る
夏目漱石『吾輩は猫である』初版本の装丁美と現代の評価額に迫るにまつわる役立つ知識を分かりやすく発信ます。
では、気になる現在の価値はどれほどのものなのだろうか。古書業界の最新動向を探ると、2026年現在における上・中・下巻が揃った初版完本セットの評価額は、まさに破格の域に達している。
帯や函が残っている極上品であれば、数百万円単位の値がつくことも珍しくない。特に上巻の「猫の顔」が金箔押しされた表紙の保存状態、背表紙の擦れ具合が査定を大きく左右する。名家のアトリエや旧家の蔵から奇跡的に発見された美品が出品されると、内外のコレクターが激しい争奪戦を繰り広げる。現存する数が極めて少ないからこそ、資産的価値としても確固たる地位を築いているのだ。