生理が来ないのにお腹痛い理由とは?危険なサインと救急受診の基準
生理が来ないのにお腹痛い理由とは?危険なサインと救急受診の基準について押さえておきたい ポイントを厳選して解説いたします。
生理が来ず、かつ片側の側腹部や下腹部に激しい痛みが走る場合に最も警惕すべき疾患が「異位妊娠(異位着床)」である。かつては子宮外妊娠とも呼ばれたこの状態は、受精卵が子宮内膜以外の場所(主に卵管)に着床してしまう病態を指す。卵管は受精卵の発育に耐えられないため、放置すると卵管破裂を引き起こし、大量の腹腔内出血から生命の危険に直面する。
日本産科婦人科学会の診療ガイドラインでも、異位妊娠の早期発見は母体を守る上で最優先事項の一つとして掲げられている。初期段階では通常の妊娠と同様の陽性反応が出るため、妊娠検査薬で陽性が出たにもかかわらず超音波検査で子宮内に胎嚢が確認できない場合は、厳重な観察と緊急処置が不可欠だ。片側の突発的な激痛や貧血症状、眩暈が現れた際は、直ちに救急医療機関を受診しなければならない。