なぜ投票用紙は折ってもすぐ開く?合成紙ユポの技術と選挙の裏側
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投票所で渡される投票用紙は、木材パルプから作られる一般の紙とは全く異なる。その正体は、主原料にポリエチレン樹脂やポリプロピレンを用いた「ポリプロピレン合成紙」だ。株式会社ユポ・コーポレーションが開発したこの特殊素材は、水に強く破れにくいという高い耐久性を誇るだけでなく、独特のプラスチック系フィルム構造を有している。
折りたたまれた用紙が箱の中で自力で開く秘密は、この素材が持つ強い「形状記憶特性(復元力)」にある。折り目をつけて強く圧力をかけても、折り目の部分にプラスチック特有の弾力性が残り、解放されると素早く元の平面状態へと戻ろうとする。これにより、開票作業時に立会人や集計職員が1枚ずつ手で開く手間が劇的に省かれ、開票効率が飛躍的に向上するのだ。さらに表面が非常に滑らかであるため、鉛筆の滑りが良く、書き損じや文字の掠れを防ぐ効果も発揮している。