なぜ投票用紙は折ってもすぐ開く?合成紙ユポの技術と選挙の裏側

なぜ投票用紙は折ってもすぐ開く?合成紙ユポの技術と選挙の裏側とはどんな影響があるのか? 詳しい意味を丁寧に紐解いて紹介します。

投票所で渡される投票用紙は、木材パルプから作られる一般の紙とは全く異なる。その正体は、主原料にポリエチレン樹脂やポリプロピレンを用いた「ポリプロピレン合成紙」だ。株式会社ユポ・コーポレーションが開発したこの特殊素材は、水に強く破れにくいという高い耐久性を誇るだけでなく、独特のプラスチック系フィルム構造を有している。

折りたたまれた用紙が箱の中で自力で開く秘密は、この素材が持つ強い「形状記憶特性(復元力)」にある。折り目をつけて強く圧力をかけても、折り目の部分にプラスチック特有の弾力性が残り、解放されると素早く元の平面状態へと戻ろうとする。これにより、開票作業時に立会人や集計職員が1枚ずつ手で開く手間が劇的に省かれ、開票効率が飛躍的に向上するのだ。さらに表面が非常に滑らかであるため、鉛筆の滑りが良く、書き損じや文字の掠れを防ぐ効果も発揮している。

伊藤 翔太

伊藤 翔太

フード&トラベルライター

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。

Share this article
Twitter Facebook Pinterest