「シシリエンヌ」の意味とは?フォーレの名曲に秘められた歴史と魅力

「シシリエンヌ」の意味とは?フォーレの名曲に秘められた歴史と魅力とは一体何なのか? 背景や要点を整理してお届けします。

フォーレが遺した『シシリエンヌ』には、実に興味深い誕生の曲折がある。もともとは劇作家モリエールの戯曲『町人貴族』のための劇中音楽として着想されたものの、上演企画自体が頓挫。その後、名チェリストのジョセフ・ホルマンのためにチェロとピアノのための室内楽曲として完成された。

さらにその後、イギリスの舞台劇のために制作された劇音楽『ペレアスとメリザンド』の組曲(作品80)へと組み込まれ、管弦楽の色彩豊かな装いをまとって世界的な知名度を獲得することになる。フォーレは長年にわたりパリ国立高等音楽院で教授や院長を務め、ラヴェルをはじめとする多くの異才を育て上げた人物だ。彼の知的な構成力と溢れ出るメロディセンスが、このわずか数分の楽曲の中に濃縮されている。

佐藤 大輔

佐藤 大輔

シニアコンテンツプロデューサー

最新のテクノロジーと生活デザインの融合をテーマに、国内外の最新トピックを発信しています。

Share this article
Twitter Facebook Pinterest