昔話の読み聞かせで子供の脳が発達!心理学データが明かす知育効果
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日本の民俗学の父とされる柳田國男は、各地の集落を歩き、人々の口から口へと語り継がれてきた民話を丹念に収集した。彼が設立の礎を築いた日本民俗学会の研究においても、地域ごとに残る口承文芸は単なる娯楽ではなく、共同体の生活の知恵や倫理観を若い世代へ伝える血の通ったメディアであったことが証明されている。
文字に頼らず、声の抑揚や独特のリフレイン(繰り返し)によって語り継がれてきた物語には、人間の聴覚に深く浸透する音律が宿っている。「むかし、むかし、あるところに…」という決まり文句ひとつをとっても、一瞬で日常から物語の異次元へと子供の意識をいざなう心理的スイッチとして機能する。書き言葉としての絵本を読む際にも、この口承文芸特有のリズムを意識することが、語りの深みを決定づける。