怪獣王を演じた男たち!歴代ゴジラスーツアクターの知られざる真実
今注目を集めている 怪獣王を演じた男たち!歴代ゴジラスーツアクターの知られざる真実について、多角的な視点をご紹介しています。
伝説の始まりは、元スタントマンの中島春雄氏なしにはあり得なかった。『ゴジラ (1954年の映画)』の撮影当時、怪獣のスーツを作るための材料やノウハウは皆無に等しかった。建築用トラックのタイヤチューブや硬質ゴムを継ぎ接ぎして作られた初代スーツは、総重量100キログラムを超え、直立することすら困難を極めた。
それでも中島氏は逃げなかった。撮影中に気を失って倒れ込んでも、意識を取り戻せば再びスーツに身を投じた。動物園で巨体を揺らすゾウの歩行を観察し、重厚感のある独特の歩幅と揺れを生み出したのは彼の観察眼だ。足元が見えない闇の中で、特撮の神様・円谷英二の要求に応え続けた執念が、世界の映画界にまったく新しいキャラクターを誕生させたのである。